「でも、そのカスタム使いづらくない?」ミクニは虚空で指を動かしてから、「あ、左利きだとむしろ最適か。なる~」
ソニックはモリシーに水を向けた。
「モリシーさんは、なんでツチノコなんスか? 初期ステで砂嵐突破はキツすぎないスか? 僕なんて、砂漠の入り口でさっさと諦めて引き返しましたよ」
モリシーは、おお、と声を上げる。
「そうなんだよ。分かってくれるかい。何度もスタート地点に戻された時は心が折れそうになったよ。でも、そこでハタと気付いたんだ。あるアイテムを使うとね――」
モリシーは、ん、と視線を天井に上げた。
「ソニック君もまだ一つ目しか攻略していないんだよね。なんで、砂嵐のこと知ってるの?」
「好きなVtuberがツチノコからいってたんスよ」
「なんだ、他にもいるんじゃない」
「その子は、部族長の赤毛の女の子、エクレアが超好きみたいッス」
「ほう」
モリシーが目を見開いた。
