ここで、ソニックが不敵に微笑んだ。
「でもね、僕の目的はもう達せられたと言っていいんスよね」
「そりゃ、そうだろ。今のところ、ソニックの考察を否定する反証はない」
青峰が若干呆れながら言うと、ソニックは首を横に振った。
「違うッス。僕が本当に見たかったのは、ミクニさんの今の反応なんスよ」
ソニックがそっと身を乗り出した。
「――ミクニさんとモリシーさん、やっぱり付き合ってるでしょ?」
(つづく)
ここで、ソニックが不敵に微笑んだ。
「でもね、僕の目的はもう達せられたと言っていいんスよね」
「そりゃ、そうだろ。今のところ、ソニックの考察を否定する反証はない」
青峰が若干呆れながら言うと、ソニックは首を横に振った。
「違うッス。僕が本当に見たかったのは、ミクニさんの今の反応なんスよ」
ソニックがそっと身を乗り出した。
「――ミクニさんとモリシーさん、やっぱり付き合ってるでしょ?」
(つづく)
1994年、東京都生まれ。東京大学卒。2017年、光文社の新人発掘プロジェクト「カッパ・ツー」第一期に選ばれた『名探偵は嘘をつかない』でデビュー。2023年『阿津川辰海 読書日記~かくしてミステリー作家は語る〈新鋭奮闘編〉』で第23回本格ミステリ大賞[評論・研究部門]を受賞した。主な著作に『紅蓮館の殺人』『透明人間は密室に潜む』『バーニング・ダンサー』『最後のあいさつ』『ルーカスのいうとおり』『犯人はキミが好きなひと』などがある。