「……積んでるゲームの数……ッス」

「は?」

 全員、ピンと来ていなかった。

「えと……」モリシーが目をぱちくりする。「積んでる、っていうのは、アレだよね。買うだけ買って、まだやってない状態……」

「そうッス。その、積んでるゲームが……」

「二九〇本もあるってこと!?」

 心底信じられない、とでもいうように、ミクニが甲高い声を上げた。

「そりゃ……そういうことだってあるでしょう」

 青峰は仲裁するつもりで言ったが、どうしても言葉が頼りなくなる。

 社会人になってゲームに使える時間がグッと減ってからは、どれだけ気になる話題作でも、今遊んでいるものが終わるまでは買わないことにしていた。メグ伝のような思い入れの深いゲームの発売前には、なるべく、体を空けておく。

 それでも何本かは「積んで」しまうが、それもせいぜい、十本程度である。だから、青峰の弁護には熱が籠もらない。