「ないよ! 二本や三本なら分かるけど……二九〇本だよ!」

「……しょうがないじゃないっすか」

 ソニックがボソッと呟いた。

「すごいペースでゲームが出るし……どれもとんでもないやり込み要素備えてるし……ソシャゲしてると、コンシューマーゲームやる時間減るし……買った傍から積んでおいたって……別に……いいじゃないスか……」

 ソニックが発する負のオーラに気圧されてか、ミクニも一瞬ためらいを見せた。

「いや、でも、だからって二九〇……」

「レトロゲームの探索始めたのが……運の尽きで……ジャンク品も入った激安の福袋、あれを正月にドカンと買って……いや、掘り出し物もあったんスよ。だけど……数はすごいことになって……」

「片っ端から遊べばいいじゃん」

 ミクニはなおも揺らがない。その頑なな正論パンチに、青峰だけでなく、モリシーも辛くなってきたらしく、「もう、その辺で」とギブアップするように声を上げた。