コレステロールは下げるべき?
疫学調査を見ると、80歳まではコレステロールが高い人ほど心筋梗塞になりやすいのは事実です。確かに心筋梗塞「だけ」を見れば、コレステロール値は下げるべきです。
でも、日本人の死因のトップはガンで、心筋梗塞は最も心配すべき疾患というわけではないのです。コレステロールは、ほかのいい効果を完全無視して、「心筋梗塞のため」に下げればいいというものではありません。
心筋梗塞の多いアメリカでも、人口に対しての総死亡率は、60歳まではコレステロールが高い人のほうが高くなっています。しかし、60歳を超えた年代では、コレステロールが高いほうが総死亡率が下がるというデータがあります。
日本は、急性心筋梗塞で死亡する人は、ガンで死亡する人の12分の1しかいない国です。疫学調査では、コレステロールが高い人ほどガンによる死亡が少ないことがわかっています。だから、コレステロール値を下げることはほとんど意味がないのです。コレステロールが高めの人のほうが、生存率が高いことは明らかです。