「シニアモデルの市場規模が100兆円」とは
CMやドラマに起用してもらうには制作会社などのオーディションを受けるが、その際の交通費は原則として自己負担。エキストラの場合、出演料は数千円。それでも喜んで出演する人がいるという。何がなんでもテレビに出たいという欲求が存在するわけだ。
基本レッスン料込みの入所費用の金額を聞いたが、
「個人の力量によって違います。合格してからお伝えします」
とはぐらかされてしまった。
それにしても「シニアモデルの市場規模が100兆円」とは勇ましいセリフだ。2024年の国内総生産(GDP)は約600兆円。その6分の1となる。国家予算(一般会計)115兆円とほぼ同額だ。「100兆円」はどこからきた数字なのか。
佐山氏に聞くと、モデルやタレントのギャラの総計ではなく、あくまでもシニア関連の製品やサービスの市場規模の総計だという。健康器具や薬品などの市場規模を合算した数字だ。100兆円が全国のシニアモデルたちに分配されるわけではない。
初老の女優が出ている尿漏れパッドのCMを思い出した。介護ベッドや老人介護施設、二世帯住宅、高級車などの売り上げも100兆円に含まれるのだろう。
「なるほど、そういう計算か。そりゃ100兆円に達するわなぁ」
と私は苦笑してしまった。