漫才で年寄りの美学を伝えたい
花子 大助くんには、これからの目標とかあるん?
大助 自分の腰を少しでも治して、あなたを外に連れ出すことやな。今は、抱きかかえて車椅子に乗せるのが自分だけではできへん。
一人で商店街に買い物に行くと、「花子さん、どうしてます?」「花子さんによろしく!」ってしょっちゅう声をかけられるから、あなたを連れていってみんなを安心させたい。
花子 私は、元気になってもう一度東北に行くことやな。被災地の皆さん、ほんまに心配してくださってるから。
大助 それは、ぜひとも実現させよう。もう一つ、二人共通の目標も忘れたらあかんで。
花子 もちろん! 宮川大助・花子の漫才を続けていくことですよ。ただ、私の体調がギリギリまで読めへんから、スケジュールが組みにくい。
大助 ドタキャンしてファンの皆さんをがっかりさせたらあかんからね。僕はもう、仕事として舞台に立つのが難しいなら、ボランティアでもええと思ってるよ。老人ホームの皆さんの前で、あなたは車椅子のまま、僕も隣に座ったままで、「座・まんざい」なんてどう?
花子 高齢者による、高齢者のための漫才やな。きっと喜んでくれはると思うわ。