塾以外にも、彼にとって良かれと思うことは何でもし、どこへでも連れて行った…(写真:stock.adobe.com)
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育バアの卒業

孫の中学受験が終わった。見事に合格。私は「受かる」と、信じて疑っていなかったように思う。

孫が5歳の頃、えんぴつが上手に持てなくて、幼児教室に体験入学したときのことを思い出す。3回ほど通って「僕、ここに入る」と宣言し、そこから孫と私の塾通いが始まった。彼の両親はともに忙しかったため、当時私は現役で働いていたが、週1回の塾の日は2時間早退して、孫を保育園まで迎えに行った。

塾以外にも、彼にとって良かれと思うことは何でもし、どこへでも連れて行った。乳幼児の頃は、1日に絵本10冊ほどの読み聞かせもした。彼に「バアバは本を読むのが仕事なの?」と言われたくらいだ。元来、私は本を読むのが大好きだったし、声に出すことも苦にならない。しかし、小学生になると「たくさん読んでくれたから、もう読まなくていいよ」と言われ、私の読み聞かせは終わりとなった。

そんな彼が最近、読書に目覚めた。特にハマっているのが、宮島未奈さんの「成瀬あかりシリーズ」だ。単行本3冊とコミック版3冊を繰り返し読み、主人公である成瀬あかりの真似をして、朝食はハムエッグをご飯の上に乗せて食べている。それだけではなく、進路についても、成瀬が通った滋賀県立膳所(ぜぜ)高校から京都大学というコースが、目下の目標となっているようだ。

両親は「そんなの無理に決まってるやろ」とけんもほろろだが、私はそうは思わない。5歳の頃から、自分で決めて塾に通い続けた彼だ。そうして、難関の中学受験を勝ち抜いたのだから、これからもたくましく進んでいくだろう。

孫よ、育バアもこれで卒業となるが、本当に楽しい12年間だった。生まれてきてくれて、そして育てさせてくれて、本当にありがとう。


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