入居者それぞれが生活に合わせ居心地よく個室を整えている(COCOせせらぎ)

小さな問題も全員で話し合う

「せせらぎ」ではさまざまなサークル活動も盛んだ。いずれも入居者が自ら発案し、講師を呼んだり、ボランティアを頼んだりして運営する。地域住民の参加も歓迎だそう。

「月ごとに懐かしい歌を選曲して合唱する『うたう会』が特に人気。地域の方が多すぎて、私たちがサロンに入れないくらい」

そう語るのは、入居7年目のIさん(88歳)。Iさんも大事な人を喪ったのを契機に入居を決めた一人だ。子どもが独立し、母親を看取った後のこと。長年生活を支え合ってきた親しい人が、急な病で亡くなってしまったのだ。

これからどう生きるべきか迷いながら調べるうちに、グループリビングという住まい方を知って共感したという。ずっと一軒家に住んでいたIさんにとってははじめての集合住宅だったが、ここでの暮らしは快適だそうで……。

「私は宵っ張りの朝寝坊。それぞれの個室があるから、自由に暮らせます。10人いれば10人の生活があるから、適度な距離感を保つことは大事ですね」