怒りの感情を抱かないで
むしろ問題は、この「友人」です。60年の付き合いで「信頼できるいい人だ」と思っていたかもしれませんが、この人、実は腹の中で何を考えているか分からないと思います。ひょっとしたら、ご主人のことを一方的に思い続けていた過去があって、あなたをねたんでいるのかもしれません。
お盆や年末年始、お彼岸に、あなたが亡くなったご主人に手を合わせているのを知って「痛い目に遭わせてやろう」と思ったとか? そういうこともあり得ます。いずれにせよ性の悪い人。他にお友達はいらっしゃらないのでしょうか。
間違ってもこの件で、ご主人に対して怒りの感情を抱かないようにしてください。その「友人」の思うつぼです。そもそもが「苦しめてやろう」と作り上げた話だと思われますので。急に遠ざけると変に思われるかもしれませんが、この友人の話は受け流し、真に受けないのがよろしいかと。
ご主人は、ただ無邪気にお酒を飲んで、遊んでいたのです。相談者のことは真面目に愛していました。私は酒場の雰囲気はよく知っているので分かります。それが結論です。気にすることは全くありません。
※本稿は、『ほほえんで生きるための人生相談』(朝日新聞出版)の一部を再編集したものです。
『ほほえんで生きるための人生相談』(著:美輪明宏/朝日新聞出版)
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朝日新聞be「悩みのるつぼ」書籍化第3弾。





