脳の老化を防ぐ食習慣を始めよう

アメリカ発のマインド食に減塩を組み合わせた予防法。無理のない続け方を紹介します

摂りたい食材、避けるべき食材。できることからトライして

アルツハイマー型認知症の予防効果が実証されたマインド食。

「推奨されるのは、細胞の老化を防ぐ食材です。抗酸化作用の高い緑黄色野菜やオリーブオイル、オメガ3脂肪酸を多く含む魚やナッツ。その他、細胞や血管を守る女性ホルモンと似た働きをする大豆イソフラボンが豊富な大豆類、認知機能の改善効果が認められたイミダゾールジペプチドを含む鶏肉など。食物繊維が豊富で整腸作用のある全粒穀物も摂りたい食材です」(猪原先生。以下同)

逆に、避けるべき食材は動脈硬化を招きやすく、コレステロールや中性脂肪を増やす飽和脂肪酸が多い赤身の肉やバターなど。また、糖分の多い菓子も避けたいところ。過剰摂取した糖が体内のタンパク質を糖化させ、これが細胞や血管を傷つけるそうです。

「マインド食は『野菜は1日何g以上』などと厳密な決まりがないため、続けやすいのが特徴。全15項目のうち8〜10項目を満たしていれば効果が期待できます。無理せず、できる項目から取り入れましょう」

【推奨される食材10種】
・緑黄色野菜:週6日以上
・その他の野菜:1日1回以上
・ナッツ類:週5回以上
・ベリー類:週2回以上
・豆類:週3回以上
・全粒穀物:1日3回以上
・魚:なるべく多く
・鶏肉:週2回以上
・オリーブオイル(エキストラバージン):優先して使う
・赤ワインもしくは緑茶(抹茶):1日グラス1杯
【避けるべき食材5種】
・赤身の肉:週4回以下
・バター:なるべく少なく
・チーズ:週1回以下
・お菓子:週5回以下
・ファストフード:週1回以下