でもその間に、数人の知り合いから「新しく事業を始めるからアドバイスしてほしい」と頼まれたんです。何社か手伝っているうちに、「私ってこういう仕事に向いているのかも」と思うようになって。
それで、企業の経営状況を見て助言や提案をする「中小企業診断士」という資格の勉強を始めてみました。
会社の経営で身につけた知識はそれなりにあるものの、法律や経済の話はちんぷんかんぷん。1次試験に通るまで3年かかり、2次試験は2度落ちました。大学院の養成コースを履修すれば2次試験が免除されると知ったのですが、この授業料がめちゃくちゃ高い。
どうしようかと悩んでいたら、たまたま大きなプロジェクトをそれなりの報酬で請け負うことになって、「ラッキー!」と(笑)。そのお金で大学院に2年通って経営学修士(MBA)を取り、晴れて中小企業診断士として活動をスタート。
仕事は順調で、さらに修了した大学院などからも「講師として教えてほしい」と声がかかるようになりました。
でも資格を取るまでの5年間は、本当に地獄でしたね。仕事をいくつも掛け持ちし、朝晩は喫茶店、休日は図書館にこもって、ひたすら勉強、勉強。これだけ人付き合いが大好きな私が、友だちと会うことさえしなかったのですから。