アパートの1階は高齢者向け、2階にはソーシャルワーカー(以下、SW)と呼ばれる2人の若者が住む。家賃は高齢者が賃料月7万円、管理費1万円。SWは半額の3万5000円。その代わりSWは、月に一度のカフェでの「お茶会」の主催と、最低週に2回、高齢者への声掛けを行う仕組みだ。
「SWとは言うものの、資格が必要なわけではありません。高齢者と若い人が、年の離れた友人になってもらうための役割です」と鮎川さん。
お茶会が開かれるという6月のある日曜日、取材に伺ってみた。開始時間の9時よりも早く、カフェに住人が集まり始める。「おはようございます。脚はもう大丈夫?」「奥の席は座りにくいから私が入りますよ」と、体調を気遣ったり、互いに譲り合ったり。
コーヒーのいい香りが漂い、和やかにお茶会が始まる。その間にも近所の住民がテラス席で朝食を楽しむ様子が見られ、このカフェは地域に開かれたリビングのようだ。