20代と70代の住人が談笑するのも日常の風景(ノビシロハウス亀井野/撮影:本社・武田裕介)
まだ介護が必要な段階ではないけれど、一人暮らしは心配。《共生型》の住まいは、そんな不安を解消してくれるのか?リアルな暮らしぶりを見に行ってみた。(撮影:本社・武田裕介)

1よりつづく

地域に開かれたカフェでお茶会を

神奈川県藤沢市。小田急線の六会日大前(むつあいにちだいまえ)駅から少し歩いた住宅街に、テラス席つきのおしゃれなカフェがある。青い壁とウッディな内装の奥には同系色のコインランドリー。映画に出てきそうなスタイリッシュな雰囲気だ。

カフェの2階は在宅医療のクリニックと訪問介護センターの事務所。隣接するのはワンルームの8室を擁するアパート。

これらがひとつになったのが、多世代共生型賃貸住宅「ノビシロハウス亀井野」(以下、ノビシロ)だ。

代表の鮎川沙代さんは不動産仲介会社を経営していた際、孤独死や認知症のおそれが障壁となって、高齢者が部屋を借りられない現実を目のあたりにした。この問題を解決するために始めたのが「ノビシロ」だ。