孤立と孤独の違いとは
ところで、「孤立」と「孤独」は、一見似た言葉だと思います。一緒に語られたり、順番を入れ替えたり、どちらか一方の言葉だけで両方を指しているような使い方も見受けられます。実際両者は密接に関連しています。
しかし正確には、実はこの2つは異なる概念です。
「孤立」は、人とのつながりの少なさや社会的な接点の少なさなど、つまり、友人や知人が少ないとか人と過ごす時間が少ないなど、客観的に測ることができるものです。
一方、「孤独」は、たとえば「寂しい」「ひとりぼっちで悲しい」といった感情など、主観的な感覚です。それゆえ孤独は「孤独感」という言葉で表現されることもあります。
下図は、この「孤立」と「孤独」の相互の関係を示したものです。孤立を横軸、孤独を縦軸にすると、
1「孤立かつ孤独」
2「孤立だが孤独ではない」
3「孤立ではないが孤独」
4「孤立でも孤独でもない」
の4つの事象に分かれます。
社会的動物である人間としては、4「孤立でも孤独でもない」が理想の状態で、1「孤立かつ孤独」は避けたい、避けるべき状態でしょう。こういう状態では、脳からのアラートがけたたましく鳴らされているはずです。
さて、皆さんご自身はどの事象に当てはまると思われますか?
案外、3「孤立ではないが孤独」に当てはまるように感じている方も少なくないと思います。あるいは、2「孤立だが孤独ではない」という方もいらっしゃることでしょう。
いずれにせよ、ひとりでいること自体が、悪いわけではありません。