対処法

個人レベルでできること

たった数秒で救える命

(写真提供:Photo AC)

SNSで一番簡単な操作は、「いいね」と「リポスト」のボタンを押すことです。だからこそ、一番慎重になるべき操作でもあります。

私がまず意識してほしいと思うのは、「怒っている時ほど拡散しない」ということです。SNSで広がる情報の多くは、人の感情を刺激します。腹が立つ。許せない。ひどい。だから広めたくなる。しかし、感情が強く動いている時ほど、人は冷静な判断ができなくなります。

刑事時代、怒りや思い込みから行動して後悔した人たちをたくさん見てきました。SNSも同じです。怒っている時ほど、まず立ち止まる。それが大切です。

次に、情報の出どころを確認する習慣を持つことです。誰が言っているのか。一次情報なのか。報道機関は確認しているのか。本人の発信なのか。それとも誰かの憶測なのか。私はSNSを見る時、「これは本当か」よりも先に、「誰が言っているのか」を見るようにしています。情報は内容だけでなく、出どころも重要だからです。

そして最後に、拡散する前には「もしこの情報が間違っていたら、誰が傷付くだろうか」を、考えるようにしてください。職場を失う人がいるかもしれません。学校へ行けなくなる人がいるかもしれません。家族まで巻き込まれるかもしれません。

実際に、デマや誹謗中傷に人生を大きく狂わされた人もいます。

拡散する自由があるのなら、確認する責任もあるのです。