アウトプットを意識してインプットする

では、どうすれば「知った」を「わかった」に変えられるか。私が長年実践してきた方法があります。

それは「アウトプットを意識しながらインプットする」ということです。

(写真提供:Photo AC)

「アウトプットを意識しながらインプットする」とは、何事も「誰かに説明する前提で」情報に触れ、問題意識を持って深く理解していくということです。

私がこの方法の重要性に気づいたのは、NHKで『週刊こどもニュース』のお父さん役を担当していたときでした。たとえばニュースに「日本銀行(日銀)」が出てきたとします。それをそのまま子どもたちに伝えても、当然わかりません。

「日銀って何をしているところだろうか?」「私たちが普段使っている普通の銀行との違いを、どう伝えたらわかってもらえるだろうか?」「金融政策をどのように説明したらいいだろうか?」と、まずは説明するための問題意識を持ちます。

その上で、日銀や金融政策についての専門書を読んでみるのです。私はいつも「これを小学5年生にどうやって説明するか」を考えながら資料を読んでいました。

すると面白いことが起きます。「なるほど」と思った部分だけでなく、「これはどういう意味だろう」と引っかかる部分が、以前より明確に見えてくる。「わからないこと」の解像度が上がるのです。