「アウトプットを意識したインプット」の重要性は

これはなにも子ども向けの番組に限りません。私はいまも、大学の授業や、『週刊文春』の連載コラムを書く際には、常に「どうすれば読者にわかりやすく伝えられるか」を意識しながら資料を読みます。

同じ資料を「なんとなく読む」場合と「誰かに説明するつもりで読む」場合とでは、頭への入り方がまったく違う。後者のほうが、重要な点に自然と目が留まるし、「ここがわかっていない」という気づきも生まれやすい。

AIが答えを出してくれる時代だからこそ、「アウトプットを意識したインプット」の重要性はむしろ増しています。

AIの答えを鵜呑みにせず、「これを自分の言葉で説明できるか」「誰かに話せるか」という問いを自分に課す。それが、情報を「知識」に変えるための実践です。

※本稿は、『AI時代に自分の頭でどう考える?: 奪われるのは仕事か、思考か』(Gakken)の一部を再編集したものです。

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『AI時代に自分の頭でどう考える?: 奪われるのは仕事か、思考か』(著:池上彰/Gakken)

AIに支配される社会で人間にしかできないことは何か。

「考える力」「問う力」を取り戻す。

情報を知識に、知識を教養に変える。