経済ジャーナリストの荻原博子さんが、お金に関するお得な情報をわかりやすく解説する連載「トクする!荻原博子のマネーNEWS」。今回は「金利上昇の今、個人向け国債に注目」です。(「婦人公論」2026年10月号より掲載)
金利上昇の今、個人向け国債に注目
株価が乱高下しています。日経平均が7万円を超えたと思ったら、いきなり下落して6万円を切りそうになるといったジェットコースター相場なので、怖くて投資には手が出せないという方も多いのでは? とはいえ、今あるお金を少しは運用したいという方もいらっしゃるでしょう。そういう方は、「国債」をチェックするといいかもしれません。
そもそも「国債」とは、国が発行している債券で、購入=国にお金を貸すことです。貸したお金には半年ごとに利子が付き、満期が来たら額面通りに全額お金が戻ってきます。
また、国が個人からお金を借りるためにつくったのが「個人向け国債」。借り手が国なので、国が破綻しない限り戻ってきますし、株式や投資信託のような元本割れのリスクもありません。
この個人向け国債の金利が、今、緩やかに上昇しています。なぜかと言えば、日銀が超低金利政策を転換し、国債の大量買い入れをやめて政策金利を上げているから。その結果、債券市場では「低金利」が終わったとばかりに国債をはじめとした債券が買われており、個人向け国債の金利も上昇しているのです。
実際、個人向け国債の「固定5年」の金利は、2023年7月には0.05%でしたが、今年8月募集分では2%を突破。わずか3年で金利が40倍以上になっています。
さらに見ると、半年ごとに金利が変わる「変動10年」が1.87%。金利が変わらない「固定5年」が2.06%、「固定3年」が1.71%となっていて、どれも緩やかに金利が上昇中です。

