認知症という病とどう生きていくか
アルツハイマー病は、そのメカニズムも治療法もまだまだ研究途上です。しかし、今回の取材で、研究の積み重ねや技術の革新により、新しいことが次々にわかっていると感じました。数多くの研究者たちが、全力で「治せる病気にしたい」と挑んでいます。
その一方で、認知症の人たちと日々臨床現場で向き合っている医師の皆さんからは大事なメッセージも受け取りました。井原涼子さんは、「今ある薬で、患者さんをどう笑顔にできるか」を大切にしているといいます。認知症治療は、薬以外が担う部分が大きいというのです。家族が病気をどのように理解し、支えてくれるか。患者の生活環境をどのようにして整えていくか。井原さんは、それらを全て統合して「治療」だと捉えています。
高齢化がますます進む中で、「認知症」という病とどう向き合っていくか。新たな治療法を切り開いていく科学の可能性に希望を持ちながら、今、 認知症とともに生きる患者さんやご家族をどう支えていくか。番組を通して考えていただければ幸いです。