病気になると…

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そして、普段は冗談を言い、面白い父なのに、兄や私が病気になると豹変した。

兄が5歳の時、強烈な腹痛を訴えたにもかかわらず、父は「日本男子だろう!腹痛ぐらいでなんだ!泣くな!根性で治せ!」と怒鳴って兄の頬を叩き、病院にも連れて行かなかった。

見かねた母は兄を抱えて近くの病院に駆け込み、緊急手術となった。昭和27年頃の手術がどんなものかはわからないが、母によると、兄は手術室で心臓が止まり、医師が手術台に飛び乗って心臓マッサージをし、蘇生したそうだ。

私は父の根性主義から逃れられていたが、中学生になるとそうはいかなかった。中学3年生の正月明け、インフルエンザのような症状になった。かかりつけ医院の医師が往診し、薬を処方してくれたが、2週間学校を休んでも熱は下がらず、咳もひどくなる一方だった。

それでも、かかりつけの医師は「この薬を飲んでいれば治る」と言い続けた。父は、「高校受験から逃げる気か!根性がない!気力で治せ!」と叫び、私の頬を叩いた。

母は、かかりつけの医師を裏切るような思いで、私を病院に連れて行った。そこで重度の肺炎と診断され、3週間入院。高校の受験日には間に合い、合格できたが、高校時代は肺炎がもとの気管支喘息で苦しんだ。