プレゼン制スタート
亡くなった伯母が私にとって、いつも頼りになる存在だったことを思い出すと、少しは彼らのヒーローでありたい。私は彼らにこんなLINEをした。
【誕生日プレゼントは廃止しますが、代わりに「present project program」略して「PPP」を発足します。予算は5000円以内(送料、消費税別途)。欲しいものがあれば、ビデオ通話でひいちゃん(甥たちからの愛称)になぜその商品がほしいのかをプレゼンしてください。プレゼンがよかったら、採用して贈ります。有効期限は誕生日から一年間です。いい? この世の中は厳しいんです。欲しいものは自分から欲しい! と言わないと、手に入らないんです】
どうだ、都会に住むおばさんらしくラディカルな提案だろうと、やや上から目線になる伯母。このLINEを受けてほんわかした優しい甥は、こう返信があった。
【よくわかんないけど、やっぱひいちゃんって変わってるね】
変わっているからこんな風来坊のような生き方をしているのだ。ただしっかり者の姪は【わかった】とひと言があった。しばらくして彼女の誕生日が近くなった頃、欲しいものの資料=画像を送ってきた。
【プレゼンを行いたいと思います】
プレゼンは通常、提案される側のスケジュールが優先されるのだが、意味が分かっていないところはまだまだ子どもである。
