あさひを責め、離縁を言い渡した甚兵衛
秀吉から離縁を求められたあさひと甚兵衛は、2人で逃亡することを画策します。
しかし、いざ屋敷を出ようとしたとき、あさひは自ら甚兵衛の手を振り払い、「ごめんなさい。やっぱり行けない」と告げ、徳川への輿入れを選びます。
すると甚兵衛は「裏切者が!」「欲に目がくらんだか」「お前などこっちからお断りじゃ」とあさひを責め、「離縁してくれるわ」と言い捨てて、その場を去ります。
その後、秀長から逃亡を密告したのは甚兵衛本人ではないかと問いただされると、甚兵衛はあさひについてこう語ります。
「あやつはずっと苦しんでおったのじゃ。己は、何の役にも立てないと。子もできぬ、戦にも行けぬ。字は下手だし……銭勘定にも暗い、だからせめていつも笑って、皆を少しでも明るくしたいと…」
あさひは、もっと豊臣家の役に立ちたいと願っていました。だからこそ、家康への輿入れを求められ、迷いながらも引き受けようとしたのだと甚兵衛は考えていたのです。
そして秀吉と秀長に「真、豊臣の天下を支えるひとりにしてやってくだされ。わしは出家いたしまする」と告げるのでした。