大河ドラマ『豊臣兄弟!』(NHK総合 毎週日曜 午後8時からほか)で、徳川家康を演じている松下洸平さん。小栗旬さん演じる織田信長との対面、石川数正を演じた迫田孝也さんとの掛け合いなど、共演者とのエピソードや、家康という人物への思いを聞きました。(取材・文:婦人公論.jp編集部)
小栗旬の眼光に、頭が真っ白になった
『豊臣兄弟!』の撮影で、今でも忘れられないのが小栗旬さんとのシーンです。普段、撮影中にセリフが出てこなくなることはあまりないのですが、小栗さんにあの目でキリッと見据えられた瞬間、頭が真っ白になってしまいました。
第15回「姉川大合戦」では、信長の失脚を願う家康が、信長から援軍を要請されても、わざと到着を遅らせます。
いざ家康が膝立ちになって顔を上げると、信長がものすごく怖い顔をしていて。「徳川家康、ただいま参上いたしました」という最初のセリフすら出てこなかったんです。自分の名前さえ言えなかった。(笑)
(『豊臣兄弟!』/(c)NHK)
家康として信長に気圧された部分もあったと思いますが、半分は本当に小栗さんの存在感に圧倒されました。
小栗さんは、圧倒的な威圧感を出してくださる方。なので、こちらが作り込まなくても、それに乗っかるだけでお芝居が成立するんです。普段は本当に優しい方で、現場全体を引っ張る力も持っている。みんなが「小栗旬さんについていきたい」と思うのもわかります。そんな方と一緒にお芝居できたことは、今回の家康を作っていくうえでも大きな経験になりました。