親孝行がしたいと思い…

和田 当時、ご家族は?

松本 両親と兄、私、それに祖母の5人家族です。私は15歳で歌手を目指して上京し、17歳でデビューしたのですが、最初の10年間は鳴かず飛ばずでした。やっと芽が出るようになったのは27歳の頃。アイドルからバラドルと呼ばれる時代になりまして、運よく、『電波少年』シリーズや『DAISUKI!』(ともに日本テレビ系)、『TVチャンピオン』(テレビ東京)などのバラエティ番組のレギュラーが決まり、活躍の場が増えました。それで親孝行がしたいと思い、当時60代半ばだった両親を高松から東京に呼び寄せて3人でアパート暮らしを始めたんです。

『明るく解決!実家じまい実践BOOK 実家処分・家財整理・空き家活用がよくわかる』(著:松本明子、和田貴充/祥伝社)

和田 香川のご実家が空き家になったのは、それからですか?

松本 そうです。兄は高校卒業後に東京の大学に進学し、卒業するとそのまま東京で就職して結婚、都内に家を建てて暮らしていました。それまで同居していた祖母は、広島の父の弟宅へ引き取っていただくことに。こうして、高松の実家は、両親が東京に来てからは誰も住まない空き家になったわけです。