何とか家付きのままで売りたい

松本 それで先ほどの不動産屋さんに何かいい手はないかと聞いたら、「家を取り壊して更地にしたほうが売りやすいですよ」と言うので、「費用はいかほどで?」とたずねたら、「ざっと500万円です」と言われ、今度は卒倒しそうになりました。土地の値段が200万円しかないのに、解体費用がゴヒャクマンエン? ひょえー!ですよ。それでは売れても300万円も赤字になるじゃないですか!

和田 お気持ちはよくわかります。ですが、解体費用は地方のほうがかかるんです。都会と違って解体業者さんがいませんから。遠くから来るとなれば、その分足が出るし、そもそも地方では解体の仕事がそれほどないので、どうしても割高になる。都会なら200万円ですむのが、地方だと300万円とか500万円になってしまうこともあるわけです。

『明るく解決!実家じまい実践BOOK 実家処分・家財整理・空き家活用がよくわかる』(著:松本明子、和田貴充/祥伝社)

松本 実家は山の中腹でした(笑)。

和田 見晴らしは抜群にいいけど、業者は解体用の重機を上げないといけない(笑)。

松本 しかも家のまわりは石垣、石庭や石花壇を作っていました(笑)。

和田 ごめんなさい、それは解体費用の面から言ったら、最悪です。断然高くつく(笑)。解体費用は、壊したものが重ければ重いほどかさむんです。そんなに石があったら、そりゃ500万円は仕方がないかもしれない。

松本 でもそんなに高い解体費用を負担するのは嫌じゃないですか。だから何とか家付きのままで売りたいと思ったんですよね。