空き家バンクへの登録で売却成功!

和田 ところが意外と早くいい買い手が現れたんですよね?

松本 そうなんです。空き家バンクに登録して3カ月ほどでしたね。高松ご出身の70代のご夫婦が、長く関西で暮らしていたけれど、定年退職を機に故郷に帰ってのんびり暮らしたいということで、私の実家がある地域で空き家を探していらして、問い合わせがあったんですね。それで内見してもらったところ、リフォーム済みですぐに住めることが決め手になったようで、こちらの希望通り600万円で買ってくださいました。2017年11月のことでした。

和田 お金と手間はかかりましたが、丁寧に維持管理をし、リフォームまでしておいたことが結果的には希望額での売却につながったわけですね。

松本 売却が決まったときは、これでやっと肩の荷が下りたと心底ほっとしました。その一方で、「頼む」と言われた実家を手放してしまい、父には申し訳ない思いもありました。

和田 でも物は考えようで、実家の管理をいい加減にしていたら、上物を解体して更地にしないと売れなかったかもしれない。そうしたらお父さまのこだわりのお城は壊され、跡形もなくなっていたはずです。

松本 そうですね。父の思いを受け止め、維持管理してきたからこそ、そのまま住んでいただけるご夫婦にも巡り合えたわけですから。

和田 人手に渡っても家は残すことができた。お父さまも喜んでいらっしゃるはずです。

※本稿は、『明るく解決!実家じまい実践BOOK 実家処分・家財整理・空き家活用がよくわかる』(祥伝社)の一部を再編集したものです。

実家のお悩み相談
【関連記事】
維持費は1000万円以上!松本明子が語る<空き家管理>の難しさ。「シルバー人材センターに庭木の手入れなどをお願いしたことも」
原田大二郎「実家じまいを振り返ると《残しておかなきゃいけない》物は意外とない。両親の思い出は心にしまって」
松本明子「25年間空き家のままだった実家の維持に1800万円。やっと手放す決意ができた理由は」

『明るく解決!実家じまい実践BOOK 実家処分・家財整理・空き家活用がよくわかる』(著:松本明子、和田貴充/祥伝社)

私のしくじり体験をぜひ反面教師にしてください!――松本明子

空き家問題は、実は人の問題なんです――和田貴充

知らないと損! プロの知恵をわかりやすく紹介します。