保が誠実に見えるように
<“ふしだら”という悪い噂が消えず仕事がみつからない珠。リョウの後押しもあり、叔母・照子が持ってきた“保の世話係”を受け入れ、東京で暮らし始める。下宿先の「三好」は、男女が同居できないため保とは“兄妹”の設定に。保は、「いつか岩国のことを忘れたらこっちを向いてほしい」と珠に思いを寄せていることを打ち明けた。兄妹という嘘はあっさりマキ(中村優子)に見破られたものの、順調に東京生活を送っていた2人。しかし、岩国にいる保の父が入院したため、仕送りが途絶え、レストランで働き始めた珠。作家志望の左良太や首都公論の編集長の黒崎らと知りあっていく。左と珠が仲良くしゃべっている現場を目撃した保は、珠に「まだ兄様か」と思いを伝える。珠は保の告白を受け入れ、2人は握手を交わし…>
珠と東京の下宿先で一緒に暮らして1年経ちました。“兄様”という立場に耐えられなくなっていたところ、珠が左良太と一緒にいるところを見て、恋仲だと勘違いしてしまいます。
この場面は、保の人間性が出ていると感じました。「まだ兄様か」という言葉は、思わず口にしてしまった純粋な言葉だと思うので、セリフを言う時にすごく緊張しました。ただ、幸せなシーンではあるので、保が誠実に見えるよう意識しました。
台本で読むとすごく綺麗に成立していることも、現場で演技をしてみたら違和感が生じることはありました。告白のシーンは、珠と保も着物を着ているので(すぐに)抱きしめるのは違うかなとか、微調整しながら芝居を作り、握手することになりました。
演出の方が保と珠のシーンは2人の心の揺らぎを繊細に描いていきたいとおっしゃっていたのもあり、石橋さんや演出の方と毎回しっかり話し合っています。