雪が舞うなかで寄り添う二人の姿は、今まで目にしたどんな写真よりも美しいと感じた…(写真:stock.adobe.com)
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遅れてきたマイブーム

私は今『冬ソナ』にハマっている。言わずと知れた大ヒット韓流ドラマ『冬のソナタ』である。

特にドラマで主役を演じたペ・ヨンジュンは、《ヨン様》と呼ばれて人気になっていた。2004年ごろに韓流ブームが巻き起こり、韓国語を習い始める女性が続出。私の周囲でも「ヨン様と直接言葉を交わしたい」という一心で熱心に韓国語教室に通い、厳しい先生の授業を受けながら、年に何度も韓国旅行に出かける知人がいた。

一方、当時の私は40代。病気がちの親と手のかかる子どもを抱え、毎日を慌ただしく過ごしていた。もちろん『冬ソナ』が流行っていたのはよく知っていたが、テレビの前にゆっくり座る時間などほとんどなかったのだ。

それでも私は心の中で『冬ソナ』に強く惹かれていた。というのも、ヨン様とヒロインを演じたチェ・ジウのポスターを書店で見かけ、「こんなに美しい光景があるのか……」と目が釘づけになったことがあったから。

雪が舞うなかで寄り添う二人の姿は、今まで目にしたどんな写真よりも美しいと感じた。それに加え、チェ・ジウは、かつて一緒に仕事をしていた友人にそっくり。だからポスターが強く印象に残ったのかもしれない。

そして現在。時間に余裕が生まれた私は、今年3月に『映画 冬のソナタ 日本特別版』が公開されたのをきっかけに、あらためてドラマの1話からネット配信で観始めた。

最終話まで鑑賞して「さすがにもういいかな」と感じた数日後、冒頭だけ観てまた涙が。役者の絶妙な演技やセリフ、それに加えて雪景色が私の心を捉えて離さない。このドラマは、どうしてこんなに美しいのだろう。

ドラマを観ながら「素敵だな」と感じていたパク・ヨンハが放送後、若くして亡くなっていたことも最近になって知った。つくづく歳月は人を待たずだと思う。

あの時代の空気の中で、周りの人たちと一緒にブームに乗っていたら、もっと楽しめたのだろうか。いや違う、今だからこそ、こんなに夢中になれるのだと思う。

成人した子どもからは「静かだと思ったら、また観てるの?」と呆れられながらも、私は私の『冬ソナ』ブームを今日も楽しんでいる。

 


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