ケガや故障は日常茶飯事
以来、大小の大会に出場するなど、走ることの楽しさに目覚めてしまった佐藤さん。しかし夢中になりすぎたためか、次々と脚の故障に見舞われるようになる。
「ケガや故障は日常茶飯事ですね。最初にやった大きな故障は腸脛靭帯炎です。膝の外側に炎症が起きるもので、痛みで半年走れなくなりました。その後も同じような故障を何度もくりかえしたほか、右膝の半月板を損傷したりもしています」
そんな彼女の身に深刻な問題が起きたのは3ヵ月前。視界がおかしいことに気づいて眼科を訪ねたところ、網膜裂孔(網膜離の初期の状態)と診断されたのだ。レーザー治療でことなきを得たそうだが、もしやそれも走りすぎが原因だったのだろうか?
「それは大丈夫(笑)、マラソンとは無関係だそうです。治療が終わるまでは医師から走ることを禁じられていましたが、少し休んだから大丈夫だろうと自己判断し、今は普通に走っています。何しろ、1ヵ月休んだら体重が3キロも増えてしまいましたからね。でも、走りすぎからスポーツ性貧血にもなりました」