飯田 今回のコロナ禍でみんなが直面したのは、「生き死にを考える」ことだったと思うんです。
清水 これまでは、長生きをすることを第一に考えてきたからね。
阿木 だけど、現代は生きることが義務みたいになってきてる。
飯田 でも大切なことは「長生きして、なにをするか」じゃないですか。生きることをいかに楽しむか考えるきっかけになったのは、よかったような気がしています。お2人は、この状況を楽しめるタイプですから。
清水 確かに私、いま多幸感がすごくて。「今日も暇なんだ」と思うと、仕事がない焦りより幸せで。
阿木 家でやらなきゃいけないこともたくさんあるし。ゲッターズさんのおっしゃるとおり、私は小さい頃から自分の世界のなかで1人で遊ぶのが好きだったの。学校も団体行動も苦手で。家にいると気分が暗くなる人もいるかもしれないけど、自分だけの世界を持てれば、それはまた幸せなことよね。
飯田 コロナ禍への対応力がハンパない2人ですね。
清水 驚かないで。実は阿木さんと私、今日が初対面なの。
飯田 え、前からの知り合いじゃないんですか。お2人にかかると、僕にもわからないことだらけですよ。とにかくいまの状況を楽しめる人、楽しみ方を教えられる人が時代を引っ張るはずなので、お2人にはすごく期待しています。それに清水さんは、2、3年後に新しいなにかを生み出しますから。
阿木 どんなことかしら。楽しみ。
飯田 ただお2人はかなり独自路線なものを提示するはずなので、誰もついていかないような気はしますけど……。
清水 なんだ。2、3年後も茨の道じゃない!(笑)