「占いなんてインチキ」と思ってた
清水 これまでの占い人生で、今回の件が一番びっくりした?
飯田 いや、実はまだびっくりすることはきていないんです。
阿木・清水 ええっ。
飯田 占い上では、2、3月に起きることは10段階でいうレベル1に過ぎなくて、レベル10くらいのことが12月21日から来年1月7日頃に起きると出ています。
清水 なにが起きるんだろう! クリスマスやら年末年始やらで、一番人が混み合うときなのに。
飯田 とりあえず日本から出ないようにすればいいと思います。それに、たとえなにが起きても人間はいずれ死ぬんですから。
阿木 若いのに、ゲッターズさんって達観してますよね。占い師だからというより、放送作家さんの面があるから客観的なのかな。
飯田 「占いなんてインチキ」っていう否定の気持ちからこの世界に入っているからかもしれません。
清水 じゃあどうして占い師に?
飯田 大学の落研時代に、ネタ探しで占い師さんのところに行ってったのがきっかけです。その先生から「あなたは芸人と占い師が向いてる」って言われて。
清水 両方とも当たってる。でも、いきなり「占い師に向いてる」って言われたらびっくりするね。
飯田 そのとき「〇ヵ月後に彼女ができます」とも言われて、「どうせ僕の年頃を考えて、適当に言ってるんだろう」くらいにしか思わなかったんですけど、しばらくして彼女ができたら、ちょうどその時期で。そこから面白がって、先生のもとに通うようになりました。
清水 その人が師匠なんだ。
飯田 先生は占うとき、さっきの僕みたいに、ある本を毎回見るんです。「あれ、先生がすごいんじゃなくて、もしかして本がすごいんじゃないか」って思っちゃって。
清水 あははは、失礼だなあ。
飯田 それを伝えたら、「飯田さん、この本はあげられないけど、あなたがきちんと勉強したら、この本以上のものがつくれます」って言われたんです。「ありとあらゆる占いの本を読んだうえで、いろいろな占い師の方を訪ねてみれば、いずれわかります」って。そこから本当にあちこち行きました。さっきのノートは、いろいろな方の占いから、当たったこと、共通して言われたことなどを僕なりに固めてつくっていったものです。
阿木 「新宿の母」とか、そういう有名な方のところも訪ねたの?
飯田 新宿のお母さんは、生前、お仕事でご一緒しました。
阿木 ああいう方は、もう占い師さんを超えて、カウンセラーみたいなところがありますよね。
飯田 そうですね。新宿のお母さんは、100万人以上の人をみたんじゃないかな。並んでいる人たちのために、飲み食いもトイレも我慢するような方で。それで体調を崩してしまわれた気がします。
阿木 それはもう使命感なのかな。
飯田 戦後の混乱期に、ご自分が占い師さんに救われたところがあったらしくて。その恩返しのような気持ちで、最後まで占いを続けていたみたいです。儲けは考えない人で、ものすごい額を寄付していましたよ。