家に帰れば自分を甘やかしてくれる家族がいる

麻里 だから小学校時代のストレスにも耐えられたんだよね。

 そうそう。好き嫌いが多くて、給食を完食できなかったから、放課後に毎日居残りさせられていたの。あの頃は、脱脂粉乳やらパッサパサのパンやらで、まずくてさ。僕はイカリングしか食べられなかった。居残りはつらかったけど、親は「中学生になったら食べられるようになるから大丈夫」って無理強いしなくてね。

あの頃、家に帰れば自分を甘やかしてくれる家族がいるってことが、どれだけ救いだったか。そうやって幸せな少年時代を過ごしたからこそ、大人になった今、子どもや孫を全力でかわいがれるんだと思うよ。

麻里 おばあちゃんは、私のこともめちゃくちゃかわいがってくれたよね。なんたって「大好きな勤ちゃんの子ども」なんだもん。

 会うたびに、「麻里ちゃ~ん、もういいね、もういいね!」って言いながらギューッと抱きしめてね。「もういいね」の意味がさっぱりわからないんだけど。(笑)

麻里 1週間前に会ったばかりなのに、「大きくなったねえ!」って。「ドゥドゥの孫のかわいがり方は、昔おばあちゃんが麻里にしていたのと同じ」って、私の母が言ってるもんね。(笑)

 やっぱり親子だよね。