全国のスーパー銭湯の大広間をお客さんでいっぱいにする、ムード歌謡グループ「純烈」。そのリーダーでプロデュースも担当する酒井一圭さんが、悩める淑女に寄り添います!?(撮影=水野昭子 イラスト=風間勇人)
《 お悩み 》
「将来の漠然とした不安をどうすれば……」
アラフォーの独身です。IT企業でキャリアを積み、部長直下のポジションについていました。しかしストレスで体調を崩したため昨年退職し、初めてアルバイトを経験。今は正社員として残業もノルマもなく働いていますが、待遇は役職付きではない一般社員です。正直、仕事で成功している友人の話に焦りを感じます。でも私には、実力も夢も結婚の予定もなく、とても不安です。(43歳・会社員)
《 酒井さんの解答 》
今までどおり生きていくだけ
24時間365日夢中で生きる人と、23時間365日夢中で生きる人がいたら、1年後は365時間の差が出る。大半の人は最初その差に無自覚だが、気づいた頃にはまるで違う。これが、社会システムの中で無防備に生きてきた人に起こりがちな「群衆あるある」。
アラフォー、学歴、IT、キャリア、ポジション、ストレス、退職、アルバイト、正社員、残業、ノルマ、待遇、役職、成功、結婚、親、スキル、実力、目標、不安──。俺から言わせれば、「同世代! よくぞこの糞まみれのシステムの中で頑張ってきたな!」。
でもさ、将来の不安に対処しながら生きてきたじゃん。これからも、今までどおり生きていくだけだよな。それは俺も同じ。無闇に自分を不安に陥れることはない。あなたはやっと目を覚まし、自由を手に入れた。「この自由が不安なんだよ!」って(笑)!?
わかった。1つ教える。学校で習った「不安」=「ふあん」という読み方や解釈はテストの時だけにして、「不安」は「チャンス」や「希望」と等価なんだってことを肝に銘じてこの瞬間から生きてみて。「ワクワク」と「ガクガク」「ブルブル」はきょうだいみたいなもんだよ。