『婦人公論』の好評連載「藤原しおりの TOKYOで世界一周」。毎回、TOKYOに息づく世界各国のカルチャーや、人々の暮らしを藤原しおりさんがレポートします。今回は「神谷町でマトリョーシカを」。ベラルーシ料理店でマトリョーシカ作りを体験します。(撮影=本社写真部)

マトリョーシカの絵付けに挑戦!

昔からマトリョーシカが好きだった。初めて見たのは小学生の頃。次から次へと小さくて可愛い人形が出てくることが衝撃で、一瞬にして心を奪われた。

そんなマトリョーシカ作りに初挑戦! その前にロシアの民族衣装を着る。模様の入った白地のブラウスに真っ赤なワンピース。ロシアって大人っぽいイメージを勝手に持っていたけど、これは少女のような可愛らしさがある。

マトリョーシカの絵付けは集中力を要する

マトリョーシカのような姿でさっそく絵付けスタート。はみ出さないように塗る作業は集中力を要するが、なんだかそれが心地良い。マトリョーシカ作家のマリナさんがここで興味深い話をしてくれた。なんでも、マトリョーシカの起源は日本の七福神にあるらしい。

諸説あるが、七福神を気に入ったロシアのお金持ちが、母国に持ち帰り職人に作らせたのがきっかけだそうだ。しかし、どうしても七福神とマトリョーシカが結びつかない。ロシアの職人さん、可愛くアレンジしすぎでしょ!(笑)