スッカラでご飯を食べるマナー
韓国の匙(さじ)スッカラ。箸はチョッカラといいます。ご飯とスープはスッカラ、おかずはチョッカラで食べるのがマナー。初めにスッカラでスープをすくって食べ、口中を潤すと同時にご飯がくっつかないようにぬらします。
スープやチゲは個々に盛らず、食卓の中央において皆がスッカラを伸ばします。そのため柄が長いのだとか。スッカラが主に使われるのは、伝統的に汁気のある料理が多く、李朝時代に金属製の器が広まったことも一因です。
このスッカラ、キッチンでも大活躍。手元が熱くなりにくいので鍋をかき混ぜたり、煮汁を回しかけたり。味見にも大変使いやすいのです。
韓国産の唐辛子は甘い それって本当?
唐辛子なのに甘いわけない、と思うかもしれませんが、韓国産唐辛子は日本産より辛みが穏やかで甘みを感じるものがあります。
漢方の生薬を扱うソウルの京東(キョンドン)市場に行くと唐辛子専門店があり、さまざまな大きさ、形、色艶の干し唐辛子がうずたかく積まれています。客は産地や品種を確かめ、味見をして選び、好みの加減にひいてもらいます。
大型を細びきにしたものは、色が鮮やかで香りがよく、甘みがあります。完熟した暗赤色の唐辛子の粗びきは辛みが強く、種入りなら辛さ倍増。キムチには数種類を混ぜて使うのですから、生半可のこだわりではありません。