●冷え

冷え性は体質だから仕方ない、とあきらめている人も多いのではないでしょうか。

「漢方医学では、『冷え性』ではなく『冷え症』と書き、治療すべき病症と捉えます。冷えは『気』と『血』のめぐりを悪くする万病のもと。冷えをとることで、さまざまな不調が改善することも珍しくありません」

漢方薬で血行促進を図るとともに、日常生活で体を冷やさないよう心がけることが肝心。「体の熱の6割は筋肉で作られています。年齢とともに筋肉量は減っていきますから、少しでも筋肉量を増やすよう運動習慣をつけましょう」

 

●だるさ・疲労感

「だるさや疲労感は、加齢によるエネルギーの低下で起こるほか、胃腸や肺の機能低下も要因となります。それぞれに応じて対策できる漢方薬が豊富です」

また、ストレスや不規則な生活による自律神経の乱れが疲労感を助長するともいいます。

「日中緊張している自律神経を、夜はリラックスモードに切り替えてあげることが大切。夜遅くまでスマホやパソコンを使うのは控え、ゆっくり夕食を楽しんだり、のんびり湯船に浸かるなど、ゆとりのある過ごし方を心がけましょう」