【レッスン5】「NO」の後は軽い運動をする
2020年から続くコロナ禍は社会に深刻な影響を与えていますが、「NOと言う」練習を開始するには、実は絶好のチャンスです。神経質と思われても、「感染させたくない高齢者がいる」といった理由でたいていの誘いはスムーズに断れるもの。
また「マスクで顔が見えないのだから、表情が読めなくて当たり前」と考えれば、いちいち反応しない練習もできます。周囲の人がイライラしているのも「全部コロナのせい」と思えば、自分が怒らせたのだろうかと気をもむ必要もありません。
とはいっても、断った瞬間の疲労や落ち込みは何とかしたいもの。おすすめは、軽い運動で血糖値を安定させることです。職場でNOと言った後は、駅まで少し遠回りしてウォーキングをしたり、自宅であればヨガやストレッチで、心身をリラックスさせましょう。
「明け方にふと不安になることがあります」という方も、血糖値の問題。朝は空腹から低血糖を起こして脳が誤作動を起こしているのかもしれません。布団から出て美味しい朝食を食べれば、血糖値も上がり、「なんであんなことで悩んだのか」と不思議に思えてくるはずです。
そうしてNOと言う経験を重ねていくうちに、意外と人から嫌われたり疎まれたりしないものだと気づくでしょう。自分にとって必要な人はちゃんと残ります。NOと言えるようになることで、それまでいかに不要なしがらみに縛られてきたか感じることでしょう。
むしろ「前より話しやすくなった」「責任感が出てきた」などポジティブな評価を受けることも多いものです。自信を持って「NO」と言える人は、実は見た目も魅力的に見えるもの。ストレスホルモンの分泌が安定することで肌荒れやむくみが解消され、実際に若く見られるようになったというクライアントもいます。
妄想をやめて現実と向き合ったら、「人も社会も意外と優しいと実感した」という人もいました。ぜひ勇気を持って、小さなことからでも「NOと言う」レッスンを始めてみてはいかがでしょうか。