残りのエネルギーを無意識に使ってしまう

脳と体の疲労は連動しています。脳が疲労すると、エネルギーが減り、体を活動させないようにシグナルを送る。すると少し動いただけでも疲労を感じるようになりますし、いろいろな身体症状を出してブレーキをかけ始めるのです。精神面でも、物事に興味が湧かなくなったり、不安が生じたりします。体と心の痛みは同源なのです。

では、なぜエネルギーを使いすぎてしまうのでしょう。携帯電話の充電量をイメージしてください。残量が30%になったら充電しますよね。でも、人は自分のエネルギーが残り30%になっても、仕事や家事をしてしまいがちです。

「友達にメールをしなきゃ」「ドラマを見なきゃ」と、残りのエネルギーを無意識に使ってしまう。やらなければならないことだけではなく、楽しみも含めたさまざまな物事にエネルギーを使っています。

中でも《電池》を消耗しやすいのが、人間関係。家族や友人と喧嘩をしたり、職場でパワハラやクレームなどを受けたり。感情が大きく動くため、たくさんエネルギーを使います。最近はSNSなどで疲弊するケースも多いですね。