ポジティブな変化でもエネルギーを消費する

また、エネルギーの消耗を自覚しづらいのが、環境の変化。結婚や離婚、就職、引っ越しなどは、ポジティブな出来事でも、適応するために多くのエネルギーを使っています。

さらに、疲れは直近の出来事だけによるものではありません。3ヵ月、1年、3年、10年……と長い間に蓄積し、後から表面化する場合も。蓄積疲労が大きければ、少しのショックでうつ状態になることもあるのです。

生きるうえでエネルギーの消耗は避けられません。大事なのは、どう気づき、どう休むかです。疲労の《シグナル》の例を次のページにまとめました。これらは疲れに気づくヒントです。シグナルは多くの人に共通するものもあれば、自分にしかわからないものも。

例えば私は、「ため息が多くなった」「お酒を飲むとイライラする」といった兆候があらわれた時、自分の疲れに気づきます。自分が疲れている時、どんな傾向があるか、意識を向けられるといいですね。