1:そろそろ春野菜を植える季節。この日は草取りを/2:遅く植えた大根を収穫。塩と胡椒、オリーブ油を回しかけて180度のオーブンで20~30分焼くと、美味しかった!

苦手にしていた煮物のレパートリーも増え

些細な一例ですが、わが家のキッチンの裏口には、外に出るためのスリッパを置いてあります。履きたいときに雨に濡れるとイヤだし、でも雨のときに玄関にしまったまま忘れていて、いざ履きたいときに裏口に出ていないとイライラする。

それが今朝、IKEAの小さな袋を見つけまして。そこにスリッパを入れ、裏口の手前にあったフックにかけてみると、ちょうどいい具合。「こうやってここに置いておけばいいんだ」と、ちょっとした発見をした気分です。他の人にとっては「どうでもいいこと」でしょうが、私は「いいこと思いついちゃった!」と、気持ちが弾むくらい嬉しくなったのでした。

ささやかでも、幸せを感じさせてくれることは、家の中のそこかしこで見つかります。「ここ、こうしたら使い勝手がよくなりそう」「こうすると素敵に見えるかも」と考えるのは、さながらゲームのよう。

庭の草むしりで見つけた雑草の小花をちょこんとグラスに挿してみたら、「あ、意外と映える」とか。そんなふうに、暮らしのちょっとしたアイデアを形にすることは、とてもクリエイティブなことに思えます。

料理も、苦手であっても、工夫することで楽しみに変えることができます。私も料理が面倒くさいと思うことはあるし、「いつもと違うものを」「常に流行りのものを」というのはストレス。けれど、ひとつのレシピを何度も何度も作って自分のものにすると、材料をちょっと替えてみたり、アレンジする余裕も出てきて、一気にクリエイティブなものに変わっていく気がするんですね。

もともと煮物に苦手意識がありました。母が日本人ではなく、食べ慣れていなかったのです。でも、鹿児島に来て、大根やジャガイモだとか、煮物に合う野菜をよくいただきます。わが家の隣に住む夫の姉はとても料理上手。お義姉さんから作り方を教わっているうちに、私の煮物アレンジのレパートリーも増えました。そして、「よし、次は……」と、さらに楽しみは増えていきます。