お饅頭見ながら泣くって。ダイエットだなぁ

《3月30日》

翔大が大阪に出ていった。朝起きたら近所の同級生が家の前まで見送りに来てくれて、駅には幼馴染がたくさんきてくれていた。よかったね。みんなの温かい気持ちにきっと応えて、しっかり大阪で頑張ってほしい。彼の目に涙はない。だから、母も泣いてはいけないと思うんだ。

大阪に着いて荷物を受け取って収めたら、次男と2人で早々に東京に戻る予定だったけれど、名残惜しくて実家で夕食をいただいて帰ることにした。まさかの焼肉。でもこーゆーときは母さんも一緒にいただくね。

最後の数か月の間に、美味しいものを一緒に「美味しいね」って言ってあげられなくて、ごめんね翔大。自分の仕事を最後までちゃんとやり通すことで、母も面目を立ててがんばっているというのを君たちに見せたいと思ってるんだ。お母さんも最後まで頑張る!翔大もしっかりがんばんだよ!! ああマスクがあって本当に良かった。鼻がズルズル、目から水ダーダーなのは、花粉のせいです。

次男はほんとは寂しいのを誤魔化しているせいか、よく喋る。ペチャクチャ淀みなく喋り倒した挙句、ダッ!と上に上がって寝てしまった。わたしは次男が寝た後の静かな家の中で、しばらく動けない。全く自分のものを整理しないで出て行った息子は、部屋も散らかったまま、野球道具も必要なもの以外そのままで行ってしまった。怒っても目の前にいないんだね。

なぜか昨日、長男が珍しく「お母さんと瑛介に食べさせたいと思って買ってきた」という、近所のお店のお饅頭がテーブルに残っている。あのそれ、お母さんいま食べられないやつ……。息子らしいなと思った。お饅頭見ながら泣くって。ダイエットだなぁ……。