心臓破りの坂道が楽々登れる!

《4月5日》

とにかく、終わりました。いまとなってはどんな風に撮影したか、全く覚えていない。無我夢中。実は撮影のあった朝から夕方まで、大阪で長男が一人で発熱していた。PCR検査を受けられず、誰にも頼れなくて大騒ぎして何度もかけてくる電話をとりながら、ワタシはカメラにポーズを取っていた。パニック。アーンド、スマイル

もう、何が何だか。仕事でありながら、心は東京と大阪を行ったり来たり。電話の向こうで泣いている息子に声をかけて励ましながらも、何にもできない。けど撮影は続く。出番に呼ばれて電話を切る。泣くことも笑うことも困ることも暴れることもできずに、ひたすら「演者」と「母親」を行ったり来たり。しんどかった。ライザップ生活で一番しんどい一日だった。

ワタシがダイエットをするということ。お仕事をするということ。家庭の母であるということ。全部が一度にワタシに覆い被さってきたような。これまでのどの日よりもキツかった。トレーニングや食事制限なんて、なんてこたぁなかったよライザップ。

次男の誕生日にて

《4月23日》

ちょっと散らかっていたクローゼットを整理した。今目をつぶって服を選んでもシュッと体に合うシアワセ。ちょっと前までギーギー締め上げて着ていたようなデニムが、今はベルトなしでは「ヒップハング」を通り越してコントみたいにずり落ちてしまうのだ。こんな日が来ることを、ほんの数ヶ月前までの私は想像できただろうか。いや、「いつか痩せたらまた着よう」コーナーの服たちは歓声を上げて喜んでいるだろう。

今日は瑛介の学校行事。久しぶりの学校に、いつもの心臓破りの通学路。坂道の途中で死んでしまうんじゃないか思ったら、なんと! 初めて「楽」に学校にたどり着いた。筋力のついた新しい私、おめでとう!! これまで登山でいうと7合目くらいの地点で必ずうずくまっていたワタシが、一気にととととーっと! と学校にたどり着いたのだ。息もそんなに上がらない。さすがです!

いやしかしココ毎日歩いて通ってる息子、改めてエラいなあんた。がんばれがんばれ言うだけで、頑張ってるところをよく見てなかった母、反省します。