究極の「何でも屋」になりたい

武井 僕、こんなですが陸上十種競技の元日本チャンピオンなんですよ。オリンピックが題材の作品に出られたのは、「芸能界一速い男」の看板あってこそ。じゃなかったら、タンクトップで登場した人間が大河ドラマに抜擢、なんていう世紀末的な配役、ありえないでしょう。

清水 そうか、武井さんのそのキャリアもすっかり忘れてた。(笑)

武井 でも忘れていただけてる、というのは実は本望で。スポーツだけしか見せられないと、そういう番組からしかお呼びがかかりませんから。コメディアンだと思っていただけてるのも光栄なんです。

杉本 武井さんは、器用だと思いますよ。ドラマ以外にも、MCやコメンテーターもこなして。

武井 最近は俳句番組の司会もやってて。そもそも十種競技って、短中距離走にハードル走、幅跳び、高跳び……などを全部やって、最後に誰が1番だったのかを競うわけです。だから芸能界でも、あれもできるこれもできるという、究極の「何でも屋」になりたい。

清水 確かにコメンテーターしてる時は、ちゃんとその場に馴染んでる。上手な生き方!(笑)

武井 いやいや、何にでも馴染むといえば、清水さんだってモノマネで、ねえ。

杉本 そう! 私、清水さんにマネされてるって全然知らなくて。はじめてテレビで見た時には驚いてひっくり返っちゃった。私、こんな声低かったの? って。(笑)

武井 似てるって思いました?

清水 (杉本さんのマネで)たまらないですよね。

杉本 清水さんがやってるんだから、そう見えてるのかなって。でも、私ってこんな怖い感じ?

清水 怖いんじゃなくて、魅惑的なんです。(またマネで)「雌豹ですから」。

杉本 絶対言わないのよ、私こんなこと(笑)。でも、言いそうだなってところを、ちゃんとうまく突いてて。そういえば、この前インスタグラムで私のモノマネをずっとやっている若い女性を見つけたのね。ただどう見ても、私のマネじゃなくて、私をマネしてる清水さんのモノマネなの。