幼少期も、悩める青春時代も、そこにはいつも映画あり、江戸前の笑いあり。それが今回のゲスト、高田文夫さんと中野翠さん。話は太田光さんや宮藤官九郎さんら、高田さんが卒業した日本大学芸術学部の後輩たちとの関係から中野さんの就活事情、そして「難攻不落の江古田城」で闘った大学紛争の思い出まで広がっていきます!(撮影=大河内禎 構成=本誌編集部)
3周回って新人扱い
高田 (バックナンバーを眺めて)前回は黒沢(かずこ)がきたの?
清水 前々回かな。
高田 ラクなゲスト、呼ぶんじゃないよ。(笑)
清水 ラクなわけあるか、売れっ子は忙しいんだから(笑)。そういえば3年くらい前、松村(邦洋)さんのライブでトークする高田さんを見て、黒沢さんが「あれは誰ですか、何者なんですか」って、メールしてきたことがあった。
中野 高田さんを知らなかったってこと?
高田 たまたま客席にいて、「面白い新人が現れた」と思ったらしいんだよ。まあ、俺も3周回って新人として現れたんだけどさ。
清水 「とにかく、頭の回転がものすごく早いんですよ」って。
中野 あははは。若い世代はわからないのか。