そうして1ヵ月ほど経ち、寂しさがやわらいできた頃、「片づけをしよう!」と思い立ちました。かつて家族4人で暮らした4LDKのわが家が、なんとも居心地が悪くてたまらない。なぜだろう、と部屋を見渡して気づきました。
家にあるモノの多くは、夫と息子のモノ。彼らはもうここにいないのだから、今住んでいる私が心地よく暮らせる家にしていこう、と思ったのです。そのためには、家族のモノを処分することが先決。すぐさま断捨離を始めました。
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子ども部屋を
\ホテル風ゲストルームに/
子どもが使っていた部屋は家具を処分し、シンプルなゲストルームに模様替え。自分の荷物は一つも置かないようにしている
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カメラが趣味だった夫の遺品整理
まずは息子2人の荷物。彼らは必要なモノを持って家を出たはずですから、思い出箱は各1個と決め、通信簿や作文など厳選したもの以外は潔く手放しました。
難儀したのは、夫の膨大な遺品です。仕事人間で、趣味はカメラ。本や資料、カメラの機材などが部屋に入りきらないほどあって。七回忌、十三回忌と、段階的に気持ちを整理しながら処分していきました。
最後まで残ったのは、「いつか息子たちに渡してほしい」と言われていたカメラ類。ただ、古いフィルム式ですから、息子たちは「いらない」と。何年経ってもその意思は変わらず、数年前にやっと捨てる決心がつきました。
夫の趣味だったこともあり、子どもの写真は1万枚以上に及び、重くて分厚いアルバムが30冊以上もリビングに鎮座。これをなんとかしなければ、と取り組んだのがアルバムのコンパクト化です。
写真を一枚一枚はがして、それらを取捨選択。300枚の写真が収納できるポケットアルバムに移していったのです。写真に目を通すと思い出に浸ってしまい時間も手間もかかりましたが、計6冊に収めてスッキリ。これなら場所を取らず、いつか処分するときにも困りません。心も軽くなりました。