The sumo must go on(相撲は続けなくてはならない)――。2021年の大相撲七月場所が、2年ぶりに名古屋・ドルフィンズアリーナで開幕しました。地方での本場所開催は実に1年4ヵ月ぶり。注目すべきは、6場所連続休業から進退をかけて挑む白鵬。ただ一人の横綱として、意地を見せられるか、まさに土俵際です。一方、3月の春場所、5月の夏場所を連破した照ノ富士の綱取りがかかる場所。『婦人公論』愛読者で相撲をこよなく愛する「しろぼしマーサ」が夏場所に続き、今場所もテレビ観戦記を綴ります

進退をかけた白鵬

コロナ禍により2年ぶりになる名古屋場所は、見どころ満載だ。

6場所連続休場、膝の手術後の白鵬の進退をかけた闘いは、どうなるのだ!というハラハラ、ドキドキ感がすごいと予想される。

私は、横綱の調子はテレビの前で一緒に土俵入りをすると分かると思っているので、本日も実行した。白鵬はせり上がりに力が溜められず、最後にすっと早く立ってしまった。足が安定していないのだろう。

前向きな感動を味わいたい人には、大関から怪我と病気で序二段まで落ちて、再び大関になった照ノ富士の綱とり挑戦がおすすめである。

初日に美しい相撲を見せたのは、十両の炎鵬で、琴勝峰を投げながら自分の腕を抜くという技が見事だった。