コロナの影響でジムが休業していた期間は、もっぱら自宅近くをウォーキング。おかげで歩く楽しさに目覚めました。「えっ、こんなところに魚屋さんがあったんだ」と気づいたり、緊急事態宣言でお休みしている美容室の入り口に野菜を売るお店が出ているのを見つけたり、思わぬ発見も。
きっとご苦労も多いのだろうと想像し、応援する気持ちで購入すると、帰りはけっこう大荷物になってしまいます(笑)。普段はマンションの4階まで階段で登るんですが、そんな時はさすがにエレベーターを利用しています。
『Endless SHOCK』では、常に最年長だから
ウォーキングのおかげで、街路樹や家の植え込みなどが自然と目に入るので、季節の変化に敏感になりました。私も家のベランダで植物を育てており、季節ごとに何かしら花が咲いています。舞台出演の際にいただいた胡蝶蘭の鉢植えは、自宅に持ち帰って越冬させるんですが、毎年、花を咲かせてくれますよ。
上手に育てる私流のコツは、毎朝、声に出して話しかけること。ときには「もう、今年は芽を出さないの? 捨てちゃうぞ」と、けしかけることも。でもその甲斐あって花が咲いたら「よくやった! きれいね」と、最大限に褒めます。
ひとり暮らしで、家のなかでは話し相手がいないので、ステイホーム中はとくによく植物に語りかけていました。ベランダで光を浴びながら植物と対話すると、不思議と落ち込まずにすむんです。夕食前の夕日が出ている時にゆっくり読書をするのもいいですね。
私が心身のコンディションを整える努力を続けているのは、健康でなければお客様に感動を届けられないからです。ステージの上では、若い人たちに負けないパフォーマンスを見せなくてはいけないので、肉体の鍛錬が欠かせません。
たとえば堂本光一さんが主演を務め、今年で上演21周年を迎えた舞台『Endless SHOCK』では、常に私は最年長。ジャニーズJr.の方たちも出演されていて、最年少の出演者とは50歳くらい年齢差があるわけですから。(笑)
舞台中心に仕事をしていると、生身の肉体をお客様にさらすことになります。しかも360度あらゆる方向から見られるわけですから、全身くまなく気を使わなくては。