健康を保つウォーキングの黄金律は

老化は防げなくても、先送りはできる

ウォーキングの黄金律である「8000歩/20分」を続けることによって、あらゆる病気の予防ができることは研究結果によって証明されています。これは「病気にならない」というわけではなく、「発病を先送りにする」ということ。

老化に100%逆らうことは不可能であり、若い頃に比べて、血圧や血糖値が少しずつ高くなったり、運動機能が衰えたりする現象には誰もが直面します。でも、これらの症状が表れるのを先送りにすることはできるのです。

また、多くの人が恐れている認知症。この病気はアミロイドβとタウタンパク質といった物質の蓄積によって引き起こされる脳神経細胞の死滅が原因で、蓄積期間が30年を超えると発症すると言われています。

「8000歩/20分」を続けていると、適度な運動によってよく眠れるようになります。すると、睡眠中に成長ホルモンがしっかり分泌。脳内に蓄積された認知症の原因物質を除去し、さまざまな新陳代謝の手助けをします。つまり、認知症のリスク軽減につながるのです。

また、屋外でウォーキングをすれば日光浴を兼ねることができますので、骨粗鬆症の予防にもなります。

このように、人間の基本動作であるウォーキングがもたらす効果は計り知れないものがあるのです。