「もしこの人が野球ができなくなっても好きでいるだろうかと考えて、大丈夫だと思えたから結婚に踏み切ったというのもあります。」

心と体さえ健康でいればいい

木佐 アスリートにはケガがつきものですよね。野球でも、故障で何年間も一軍に上がれないと、支える家族も大変です。

生田 本当にそう。夫もケガが多くて、年に何度も手術をしました。幸い夫はポジティブで、手術で全身麻酔を打つ時も、どれだけ長く目を開けていられるか挑戦するほどでしたが(笑)。つくづくアスリートは、運もメンタルも強くないと生き残れない職業だと思います。

木佐 私は結婚した時、「ケガで野球ができなくなったら、私が養うよ」と伝えました。もしこの人が野球ができなくなっても好きでいるだろうかと考えて、大丈夫だと思えたから結婚に踏み切ったというのもあります。それくらい明日が見えない世界ですからね。

生田 私はそこまで考えていなかったです。結婚前から、プレーできなくなってもどうにかしてくれそうな雰囲気を感じていたので。

木佐 ご主人は、生涯現役のイメージがありますよ。

生田 引退したと思ったら、すぐに復帰したり。今はコーチですけど、虎視眈々と復帰をもくろんでいるかもしれない。(笑)

木佐 夫は人生に2つくらい代表作がほしい人なので、引退も「やっと違うことができるね。おめでとう」という感じでした。

生田 引退の時、ご主人から何か感謝の言葉を言われましたか?

木佐 スピーチで少し触れていましたけど、あまり心はこもっていなかったです(笑)。最近の若い選手は「妻に感謝」とか、普段から口にしますよね。